マッキー牧元 味の手帖編集顧問タベアルキスト
広東料理 鳳泉(ホウセン) 京都府
これを「磐石」というのだろう。 小麦粉と卵の揚げ麺は、カリッと香ばしく弾み、その間を縫って細もやしはシャキシャキ音を立て、玉ねぎはシャクっと歯ごたえを見せる。 カリッ、シャキッ、シャクッと、口の中で生まれた痛快なポリリズムが、心を踊らせる。 さらに韮や椎茸が香り、脂はうま味を滑り込ませる。 しかし誰も、出過ぎない。 黄金比率で定めたかのように、火の通しと量がピタリと決まり、互いを引き立てながら、自らの役目を果たしている。 味の機能美と言う言葉があれば、それは「鳳泉」の炒麺のことである。
広東料理 鳳泉(ホウセン)
¥1,000~
11:30-14:30(L.O.) 17:00-20:00(L.O.)