園山 真希絵

園山 真希絵
食作家・「そのやま」店主

安ウマ

57歳から始まった一球入魂蕎麦。

紫仙庵(シセンアン) 東京都

そば・うどん

キュレーターコメント

店主宮下氏の実家を改装して造られた古民家風な店構えと、庭の蜜柑の木・振子式の柱時計・掛け軸等が視野に入ってくると、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような心地になる。思わず「ただいま〜」と声に出てしまいそうなほど、田舎のおばあちゃん家に来た感覚になり、ほっこり癒しに包まれる。そんな室礼の中、蕎麦に突入する前に、まず、お店ご自慢の一品料理「玉葱の甘酸漬け」と「蕎麦がき」を。 前者は、玉葱がごろっとトマトで赤く色付けされているため、一見トマトと見間違えてしまいそうになるが、れっきとした玉葱。目でも楽しめて、体も喜ぶというお店の隠れた名品。 後者は、蕎麦同様、注文を受けてから練り上げられるため、蕎麦本来の風味はもちろん、空気をたっぷり含み、ふわっふわ。まずは何も付けずにそのまま頬張り、その後、塩や醤油を付けたり、山葵を添えて海苔で巻いて食べたり。いずれにせよ、湯気が消えない内に食べ終えるべし。 そして、主役とも言える十割蕎麦は、自家製粉石臼挽きと粗挽きタイプの2種類があり、どちらもお淑やかで細めのルックスだが、粗く挽いてある蕎麦はより一層甘みを強く感じる。もう何も付けなくても充分堪能できる逸蕎麦だが、ほんのひとつまみの塩を合わせると、尚のこと甘みも引き立つ。その後、キリッとしまった蕎麦つゆに合わせて啜ると、日本酒も恋しくなる肴的な味わいに。あまりにも美しい蕎麦に何枚もお代わりしたくなるが、ポタージュみたいに白濁したトロトロ蕎麦湯を何杯も飲むと、蕎麦をお代わりした気にもなる。それでも蕎麦湯を飲みきると、まだ食べたい・まだ飲みたいという欲望が湧き上がってくる。57歳から蕎麦屋を始めたという宮下氏の気愛と蕎麦愛が注がれた珠玉蕎麦は、「園山真希絵のそばにいてほしい名店蕎麦」リストに殿堂入りした2005年からずっと変わらず上位のまま。『紫仙庵』の蕎麦力、タダモノではない。

店舗情報

紫仙庵(シセンアン)

そば・うどん 東京都目黒区下目黒6-6-3
平均予算

¥4,000~

営業時間

17:30-21:00(L.O.20:30)

定休日 月曜日.火曜日
ウェブサイト http://www.shisenan.com/
リンク http://bit.ly/2xiW6I9
Facebookページ http://bit.ly/2y1mSt2
電話番号 0337128555
経路案内 車での道順 電車での道順 徒歩での道順
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