魚介の扱いを知り尽くしているお店『川喜』

  • by 上岡 史奈 / 22011Point
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福井で蟹を。
冬は1人最低3万円程度〜の高級店である上に、予約もなかなか取れないお店ですが真夏も営業されています。
魚介の扱いを知り尽くしたご主人のお任せコースは、口に入れると波のように押し寄せる魚の旨味に圧倒されます。
今回は、甘鯛を主役にしたコースを頂きました。

1

鱧の白子、うなぎの肝、甘鯛。

鱧の白子、うなぎの肝、甘鯛。

1品目に出てきたのは3品。すぐ近くの三国漁港で捕れたという鱧を使った煮こごり。しかも、使われているのは鱧の白子。ほんのり生姜の効いた柔らかい煮こごりは口の中ですっと溶けていきました。
鱧の白子は初めて食べましたが、あまり癖がないのが印象的。とても小さく扱いが大変そうでした。甘鯛の身、うなぎの肝も素材の味から臭みだけを上手に除いたような綺麗な味わいで、のっけから日本酒を頼んでしまいたくなるような1品目でした。

2

大鯵の潮汁

大鯵の潮汁

その日に三国漁港に上がった良いものを使う、というスタンスだそうです。2品目にサワラのあぶり、シャコダイ、サザエ、といったお刺身の盛り合わせが登場。3品目には椀物。
この日はとても大きくて美味しい鯵が上がったので潮汁にしたということで、大きな切身の鯵が入った潮汁が登場しました。
鯵の潮汁、初めて頂きました。汁物にすると魚から出汁が出てしまって身には味が残らないものが多いですが、こちらでは汁に入った鯵の旨味もすごく『食べる汁物』といった趣きで美味しかったです。

3

焼き加減が見事な甘鯛の塩焼き

焼き加減が見事な甘鯛の塩焼き

4品目には立派な甘鯛の塩焼きが登場しました。1人半身ずつ。
甘鯛というと、うろこを立たせたものが多くや椀物や焼き物でも切り身で見る機会が多いですが、こちらはまさかの姿焼きでの登場。うろこは取り除いてありました。
甘鯛の別名として『ぐじ』と言われるのは身がグズグズしているからだそうですが、この柔らかい身を崩さずに塩焼きにするのは相当難しいハズです。塩の塩梅、焼き加減もほどよくてプロの技を感じられる焼き物でした。

4

甘鯛の雑炊

甘鯛の雑炊

5品目にはうろこをしっかりとパリパリに仕上げた甘鯛の松笠揚げに無花果の天ぷらを添えたもの、6品目にはサバと鱧の酢の物。
一緒に提供された岩もずくもしっかりと1本1本が太く、良いもずくが使われているようでした。7品目にご飯物。
もうお腹いっぱいでキツイ!と思ったところに出てきたのは甘鯛の出汁の雑炊。ふつうの炊き込みご飯や白ご飯だったらかなり胃がきつかったのでこれは嬉しい驚きでした。最後に8品目の桃のシャーベットでコースは終了でした。

女将の接客もとても親切で感じの良いものでした。最後の雑炊も『満腹に近い人は汁をメインに、お腹がまだ余裕がある方は米を多めに』とお腹の具合に合わせて選べるところが凄いです。
最後にお話したご主人もすごく謙虚な方で、とても雰囲気良くお食事ができました。窓から見える景色のお庭も素晴らしく、大切な方との接待、会食にぴったりなお店だと思いました。
運転がありお酒を飲めなかったのが心残りです。居心地が良すぎて、このまま泊まれたら最高なのに、、、と思ってしまった程でした。
次はお金を握りしめて蟹の季節に再訪したいと思います。

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  • 上岡 史奈

    ワインと旅が好きで、ワインが美味しいお店、全国の美味しいお店に行くことが多いです。ソムリエ資格も所持。 ソムリエさんを集めたワインの情報サイトの管理人もやってい...

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