プラチナチケット並の予約困難さ。日本で一番予約が難しい『小松弥助』

  • by 上岡 史奈 / 49896Point
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日本で一番予約が取れないかもしれない寿司屋が金沢にあります。
アパホテルの1階にあり、外観はそんな凄いお店に見えないのですがここの予約を取るために何十回、何百回も電話をかけ続ける人で全く電話がつながりません。
夜は営業しておらず、11時半、13時、14時半(日によって設定がない日もあるようです)の3回転のみ。
カウンター11名、テーブル4,5名の15名程しか入れないので、『小松弥助の予約』といえばプラチナチケット並の人気店です。

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カウンターは90分間の素晴らしい劇場と化す

カウンターは90分間の素晴らしい劇場と化す

席に座ると、嫌いなものを聞かれた上でお任せで1通り出てきます。全員ほぼ同じ構成になるので、小松弥助さんが一気にネタを切って握っていくのですがその動きに目が離せなくなります。
比較するのも変ですが、目黒にあるとんかつの名店『とんき』と空気感がすごく似ているように感じました。
白木のカウンターで、料理が出来上がる様子をワクワクしながら見て待つ『劇場』のような空気感が似ています。よどみのない美しい動き、熟練の技を見れる楽しさが強烈で、観客は食べる前からすでに『小松弥助マジック』にかかるのです。

2

絶品の炙りトロ

絶品の炙りトロ

季節によって内容が変わるお任せの握りでも、恐らく必ず入るであろう大トロの炙り。
サシがびっしりと入った牛肉のような大トロを目の前で人数分分厚く切ってくださいます。
それを厨房で炙ったものがまた目の前に戻ってきて握られるのですが、食べやすいように細かく切れ目が入っていて、口の中に入れた瞬間ほどけていくようなマグロの脂の旨味にはノックアウトされます。
同じものを銀座あたりの高級寿司店で頂いたら1貫5,000円くらい取られるのではないかと思いました。

3

大トロを切って作るネギトロ

大トロを切って作るネギトロ

目の前で見ていて一番度肝を抜かれたのがネギトロでした。
ネギトロといっても、他店のネギトロとは全くの別物です。
握りに使うのと全く同じものを使っているのです。
立派な塊の大トロを切り出していって、細長くカットし、白髪葱と一緒にまな板の上で目の前で叩いて作るのです。それが香ばしい海苔の上にご飯とともに一緒に巻いて、手渡された瞬間は心拍数が上がります。
こんな贅沢なネギトロ、罰が当たりそう!!
と思わず叫んでしまいそうな美味しさでした。

4

水なすに感激

水なすに感激

お任せコースの後半に水なすが出てきました。恐らく水なすを浅漬にしたものだと思われるのですが、大将の横にいるお弟子さんが水なすを丁寧に裂いたものが1個の1/4サイズで提供されます。
口に入れると驚いてしまうのは、そのみずみずしさ。水なすがみずみずしいのは普通なのですが、『ジュワワッ』と広がる水分と、水なす自体の旨味に圧倒されます。
この後にウニ、マグロの赤身、とろろ、海苔が乗った丼が出てくるのですが、その前に口の中をさっぱりとさせてくれる絶妙なタイミングで出てきたのも嬉しかったです。

お寿司屋さんって、それぞれネタに得意分野があるように思います。
すべてのネタが最強というのはありえなくて、ある人にとって穴子は◯◯寿司、まぐろは△△寿司、シャリの堅さは◇◇寿司だけれど、、、と一長一短ある中で接客や価格、雰囲気など総合的に判断してその人の好みによって決まると思うんですね。
こちらの小松弥助さんは、価格、味のバランスの点で圧倒的にお得感があることはもちろんのこと人気店なのに驕らない接客、そして予約がなかなか取れないお店に行けたという満足感などが全国屈指のお店として人気を保っているのではないかと思いました。

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  • 上岡 史奈

    ワインと旅が好きで、ワインが美味しいお店、全国の美味しいお店に行くことが多いです。ソムリエ資格も所持。 ソムリエさんを集めたワインの情報サイトの管理人もやってい...

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