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総評

テリヤキストによりベストレストランに選出されたお店は全97店舗。
お店の料理が美味しいのは大前提です。
昨年は「心機一転」といったキーワードを軸に話題が展開されていましたが、今年は「多様性」をテーマに選出された97店舗は、これまでにない新しい料理やコンセプトを持つ店舗が多く評価される年になりました。
今までにない多様性を持つお店が、今年のアワードで強く印象づけられました。

gold

GOLD

GOLD受賞は、テリヤキストが協議を行い、厳選して選んだ今年一番のお店。 料理、サービス、空間が最高峰の感動体験を約束する、まさに世界に誇れる一軒です。
JIMGU
大分 / イノベーティブ
その日の料理は、
畑が決める。

大分、湯布院にお店を構える循環型レストラン「JIMGU(ジングー)」。
2023年6月にオープンし、TASHI GYAMTSO(タシ・ジャムツォ)シェフが腕を振うオーベルジュレストランです。NY郊外の「Blue Hill At Stone Barns」で副料理長を務め、のちにENOWAの思想に共鳴して、日本に移住。
野菜や果物、漁港、放牧豚など様々な生産物に真摯な姿勢で向き合い、地球と共創する品々を作り上げます。

Comments
自らの手で育てた野菜をコースの8割に使い、ファームトゥテーブルを目指すチベット人シェフ
柏原光太郎 氏
胡瓜やジャガイモ、トマトといったありふれた食材なのに、違う、知らなかった魅力に気づかせる野菜料理が驚異的。常に未知の「おいしい」求めて、知的好奇心を満たす旅を続けている僕らが衝動を受ける。生命の根源に触れた感覚と料理の可能性を引き出した人間の勇気に感動する、まさしくブリアサヴァランの名言「新しい料理の発見は、新しい星の発見よりも人類の幸福に貢献する」を体現している
マッキー牧元 氏
NY郊外のBlue Hill At Stone Barnsのスーシェフを務めたTashiシェフのオーベルジュ。
本田直之 氏
silver

SILVER

SILVER受賞は、各テリヤキストが「このお店だけは絶対に訪れるべき」と強く推薦する、厳選された1店舗。 料理、サービス、空間全てに徹底的なこだわりが感じられる、個性溢れる逸品揃いのお店です。

※ 受賞店舗の順番は「五十音順」

SUGARRAY(シュガーレイ)
石川 / ダイニングバー

石川県、加賀市にお店を構える「SUGARRAY(シュガーレイ)」は、モダンオーストラリア料理とワインを堪能できるワインダイニング。 オーナーシェフの佐藤翔太シェフが10年以上過ごしたオーストラリアの食、ワインの素晴らしさを下出農産周辺農家の新鮮食材を用いてご提供している。 日本各地のホテルで修行した佐藤シェフは、2009年に渡豪。 3年間修行の後、「BarH」にて料理長に就任。2019年に石川県加賀市に移住し、能美市「スパニッシュバル・カルメン」にて料理長を務め、満を辞してお店をオープンさせた。 バルのような気軽な雰囲気が漂いながらも、確かな技術のモダンオーストラリア料理を味わえる。

紅翠香(あすか) 氏 推薦
シドニーで腕を研磨した佐藤翔太さんが、“モダンオーストラリアン”というジャンルを掲げ、2022年夏に加賀市の大聖寺という場所にオープンしたお店。 奥様のご実家の農家「下出農産」さんのお野菜を主役に置きます。スパイス使いも秀逸で、中東の食材も多様し、味の着地が新しく美味。 アクセスが難しい場所だが、オススメしたい一店。
Ciotat(シオタ)
東京 / フランス料理

東京都、文京区にお店を構える「Ciotat(シオタ)」は、看板も目立たない店構えであり、うっかりしていると見過ごしてしまう。料理を振るうのは、国内外の名店で修行を重ねた廣田駿シェフ。店名は、廣田シェフが修業時代に行った思い出の港町の名前なのだとか。派手さはないけれども、明快な美味しさと、しっかりとされた下拵えなど、確かな技術を堪能できる。

猪口由美 氏 推薦
数々の名店で修業を積んだ廣田シェフが繰り出すクラシカルなフレンチは、何度訪問しても新鮮な驚きがある。
鳥さわジグボーンクラブ
東京 / 焼き鳥・ラーメン

東京都、港区にお店を構える「鳥さわジグボーンクラブ」は、都内屈指の予約困難な焼鳥店「鳥さわ」が手がけるアラカルトでお昼から気軽に利用できる焼き鳥店。 大山鶏を用いた絶品の焼き鳥の他にも、季節の野菜などの串も堪能できるとあって、焼き鳥ラバーからの注目度が非常に高い。 またもう1つの看板メニューである「トリスヌードル」は、決してラーメンではなく、鶏ガラ白湯、熊本産素麺を用いたここだけの味となっている。

岡田右京 氏 推薦
昼から美味しい焼鳥を食べられる初のお店。ハツ元、カシワ、セセリ、厚揚げや長芋などの野菜も抜群に美味い。お酒は冷蔵庫から勝手にとり、グラスをもらう仕組みで、ここではハイリキのレモンをもらい、カットレモンとクラッシュアイスで飲むとホントにハイリキが美味い。もちろん、シャンパンやオレンジワインなどのお酒もある。そして何よりもおすすめは麺。ラーメンではなく煮麺で、お腹いっぱいでもサラサラと入る。僕はネギトリスヌードルがおすすめで刻んだネギがスープに絡んで最高なのです。
成希(ナルキ)
富山 / 寿司

富山県、氷見市にお店を構える「成希(ナルキ)」は、旬の氷見の食材を用いた割烹料理と握りを味わうことができる鮨店。大将の滝本 成希氏による握りは非常に素晴らしく、東京では決して味わえない、地方ならではの良さを感じられるだろう。時間が経つのも忘れるくらいに寛いでしまう空間で、氷見の良さをぜひ体験していただきたい。久兵衛などミシュラン星つき店で修行を重ねた滝本氏による技はきっと間違いない。

柏原 光太郎 氏 推薦
氷見市に出来た世界標準の寿司店。
久兵衛などミシュラン星つき店で修業を重ねた滝本氏
Le Musée
北海道 / フランス料理

北海道、札幌市にお店を構える「Le Musée(ル ミュゼ)」は、石井 誠シェフのアトリエとも言えるフランス料理店。 地元北海道の海や土、テロワールをテーマに掲げ、美しく、遊び心のある品々を体験することができる。 幸福と創造のエネルギーに満ちた空間で、繰り広げられる品々は、非常に素晴らしく、唯一無二の世界観を味わえるレストランと言える。

小浦場 祥夫 氏 推薦
山菜・きのこを自ら摘み、店内に設けたアトリエで自ら焼いた皿の上に北海道のテロワールを表現。食を操る芸術家・石井誠の世界は唯一無二にして美味。
四川料理 巴蜀
東京 / 中華料理

東京都、台東区にお店を構える「四川料理 巴蜀」は、荻野亮平氏が腕を振るう四川料理店。 元々は福岡でも屈指の人気店であり、2023年11月に東京へと移転した。 その理由は、2024年の春から信州大学の大学院生となり、唐辛子の辛みの出し方と発酵唐辛子の辛みの変化の研究するためとのこと。 移転までの間に様々な場所でポップアップを開催し、着実にファンを増やし、実力をつけている。時空を超えた、四川料理を味わえるのはここだけ。

小寺慶子 氏 推薦
福岡で人気を集めた店が東京に移転。四川料理がもっとも四川料理らしかった時代(1980年代から2000年)にフォーカスを当てるという探究心に心を掴まれました。重慶の伝統料理や魚、ジューシーに仕上げた四川ダックなど、ひと皿ごとに新鮮な驚きが。春から荻野シェフが信州大で発酵学を学ばれるため、営業日が限定されますが、その技術と知識が新たに料理に生かされるのも楽しみ!
日本料理 四四A2
東京 / 日本料理

東京都、渋谷区にお店を構える「日本料理 四四A2」は、伝統的なスタイルでイノベーティブな要素を探求する日本料理店。 大将 福島良篤氏は、京都の老舗料亭『京大和』で4年間の修業を積み、都内の鍋料理店や割烹などでも研鑽する。 多彩な経歴ゆえに、持ち合わせた料理の数々は、類を見ないものばかり。日本料理というものの概念が大きく変わる衝撃的な品々にきっと驚くこと間違いなし。

品川イッコー 氏 推薦
店名には日本料理とうたってるくせにツキノワグマの麻婆豆腐やブリオッシュなんかも出てくる。行く度に料理はかわり、毎回どこか普通じゃない日本料理?を楽しめる。
女将さんの実家で作っているお米(よしあつ米)は激しくらいうまい。
おかえりなさい
愛媛 / 居酒屋

愛媛県、松山市にお店を構える「おかえりなさい」は、陽気で面白い真部一喜氏による個性的な居酒屋。店名の由来は、「自宅に帰ってきたように、ホッとして元気にもなって頂きたい」ということが理由。開業から25年も経つが、連日満席なほどの人気ぶり。その理由は、フレッシュな鮮魚を筆頭に、地産地消を活かした創意工夫と、ユーモア溢れる品々を堪能できるということ。「和牛のホルモンきゅうり鉄板焼き」を筆頭に魅惑の看板メニューばかり。

園山真希絵 氏 推薦
ほぼワンオペで切り盛りする店主が面白すぎて、その店主自身がお店に乗り移っているせいか、料理もアルコールも全て愉快です。
Nonna Nietta(ノンナ ニェッタ)
茨城 / イタリア料理

茨城県、つくば市にお店を構える「Nonna Nietta(ノンナ ニェッタ)」は、茨城の食材をふんだんに用いた本格的なイタリア料理を提供しており、自家製の生ハムやチーズなどこだわりが垣間見える。 腕を振う川村 憲二シェフは、都内のイタリア料理店に就職。数年働いた後に「本場で学び、技術を磨きたい」とイタリアへ。 多彩なパスタを手打ちし、こだわりの料理の数々を堪能できる。イタリア料理を通じて、つくばの魅力が感じられる。

トヨログ 氏 推薦
茨城の食材を使った、本格的なイタリア料理のお店。 自家製の生ハムやチーズなどから変態感が出ている川村シェフはイタリア各地で修行され、ピエモンテ出身のマダムとの息ぴったり。 ここはつくばだったかも忘れます。
Chez Inno
東京 / フランス料理

東京都、中央区にお店を構える「Chez Inno(シェ イノ)」は、井上シェフの伝統と創造性を引き継いだ古賀シェフと、手島シェフによる日本を代表するフランス料理店。 長年に渡りスペシャリテとして愛され続けている「仔羊のパイ包み焼き“マリアカラス”風」をはじめとした、古典フランス料理らしさを心ゆくまで堪能できる老舗店と言える。 実直にクラシックな料理を味わいたい方に勧めたいお店と言える。

浜田岳文 氏 推薦
私の推薦は、老舗フランス料理店「Chez Inno(シェイノ)」です。 和歌山の「hôtel de yoshino(オテルドヨシノ)」で活躍していた手島 純也シェフが、2022年10月に着任しました。現在は、古賀 純ニシェフが総料理長、手島シェフが料理長として腕を振るっています。 シェイノの通常のコースもお勧めなのですが、事前に連絡すれば手島シェフの料理を中心としたコースを食べることもできます。東京に来て更にパワーアップした手島シェフの料理が素晴らしい。 日本の古典フレンチは海外のレストランガイドから認められづらい印象でしたが、2023年から評価されるようになりました。世界のフランス料理のトレンドとしても、若い世代が古典フレンチを新鮮に感じてその要素を自分の料理に取り入れる流れが起きています。フランスというよりは、イギリスやスペイン、ベルギーなどの周辺諸国でその傾向が顕著です。 フランス料理の原点に立ち戻りつつ、それを現代的な感性で表現した手島シェフの料理は、今だからこそ体験すべきと言えるでしょう。
中國菜 奈良町 枸杞
奈良 / 中華料理

奈良県、奈良市にお店を構える「中國菜 奈良町 枸杞」は、中国食文化の基となる“医食同源”を志す宮本和幸氏が営む中国料理店。 広東と四川の経験を重ね、奈良の良質な食材を選りすぐり、自ら伝統的な中国野菜を育てるという。 在来大豆を使う麻婆豆腐など発酵調味料や香辛料を用いた素晴らしい料理を味わうことができる。

藤崎まり子 氏 推薦
無化調、無農薬、無化学肥料の自家栽培の飲茶は繊細で美味。
立ち喰い鮨 人人
富山 / 寿司

富山県、富山市にお店を構える「立ち喰い鮨 人人」は、富山の名店「鮨人」の姉妹店であり、非常にクオリティの高い鮨を食べたい時に堪能できる名店である。
和モダンの小洒落た空間があり、富山を中心に全国から選りすぐった食材を用いた握りは非常に素晴らしいものばかり。クオリティの高い握りを立ち食いで気軽に堪能できるのはここだけ。

Peragate Charoenpanich (ビア) 氏 推薦
非常にクオリティの高い鮨屋で食べたい時に行ける。接客応対が素晴らしい。
とんかつ ふじ井
大阪 / とんかつ

大阪府、大阪市にお店を構える「とんかつ ふじ井」は、元ロート製薬の薬膳フレンチの料理長が腕を振る異次元とも言えるとんかつ屋。 東京にある某有名店を訪ねたことがキッカケで、とんかつの奥深さを知る。 TOKYO X、林SPF、岩中豚などの5銘柄にしぼったロースとヒレカツは、どれをとっても絶品。 低温調理と高温短時間加熱、そして余熱調理を見事に駆使し、ここでしか味わえないものとなっている。

堀江貴文 氏 推薦
とにかく異次元のとんかつや
昆布屋孫兵衞
福井 / スイーツ

福井県、福井市にお店を構える「昆布屋孫兵衛」は、創業は江戸時代天明2年であり、2023年6月2日にリニューアルオープンした老舗和菓子店。 フランス、東京などで経験を積んだ十七代目の昆布 智成氏が福井に戻り和洋折衷のお菓子を味わうことができる。 リニューアル前から人気だった「いちご餅」やどらやきなどの和菓子の販売や、カウンターで洋風なお菓子を味わえる。

マッキー牧元 氏 推薦
ケーキと和菓子の店。東京のトップパティシェリーで修行し、シェフも務めた昆布氏が帰郷し実家を受け継いで始めた店。緻密で複雑な構成を持つケーキは、日本トップクラス 職人の意識や矜持などは微塵も感じさせず、太古から存在していたかのように、馴染んでいる。 食べ終わった後も、見えざる真なるものが、甘美な余韻となって、いつまでも漂う。 僕らは、新たな自然の力を発見した時のように、陶然となりながら、夢の世界へと沈んでいく。
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